金先物は前日比10円安の7561円で引けました。
実線は10日EMAが抵抗となり、上値の重い展開が続きました。
下値は7544円でいずれも動意に乏しい状況ですが、引けにかけて金ドルが下落したことで日本金も頭打ちになっています。
ドル円は126円台後半での取引が続いており、こちらも動意に乏しい展開です。
今週のイベントとしては、明朝3時に発表されるFOMC議事録です。
5月のFOMCでFRBが実施した50bpの利上げは、その時点では市場にとってサプライズではありませんでした(ただし、パウエル議長が近い将来の75bpの大幅利上げを否定し、Fedデータは予想よりもややハト派的だったことを想起されたい)。
そのため、今週のFOMCの議事録の検証は、「ダブル」引き上げについてどの程度の議論があったのか(ほとんどなかったと思われる)よりも、むしろ、委員会が夏の会合まで連続して+0.50%の引き上げを続けるための上昇リスクと下降リスクの許容範囲をどう見ているかに重きを置くことになるでしょう。
夏の会合まで+0.50%の引き上げを継続するための上下のリスク許容度について、予想通り、議事録が6月の大幅な利上げを示唆した場合、金相場は何らかの圧力を受けると思われます。
これは金利上昇への期待が伝統的に金投資の重石となるだけでなく、このようなデータポイントが米ドルを他のほとんどの資産に対しても上昇させる可能性が高いためです。
逆に売り圧力を回避できる場合は、ある程度の上昇余地が広がりそうです。
今週は、Fed主要メンバーが、一度に50ベーシスポイントの利上げを継続するのか、それとも米国経済(この場合、米国株式市場)に息抜きをさせるのか、入手できる最善のヒントを探し続けることになりそうです。
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