先週の金相場は、変動の大きかった金曜日を終え、高値からは大きく離れているものの、日曜日の夜の初値に対しては十分なプレミアムがついていました。
さて、先週はどのような週だったでしょうか。
先週の金相場は、週末の数時間で1週間分の上昇と下降を繰り返したかのように感じられます。実際には、ロンドン市場の最初の時間に、ドルインデックスの下落と、初夏以来の高さを記録した米10年債利回りの引き下げによって、一晩中揺れ動いていました。金相場は、インフレへの懸念を強める投資家の神経質なエネルギーを受けて上昇に転じました。
このような動きに熱を上げたのが、重要なNY市場前の時間帯でした。米国債の利回りが1.65%を下回ったことで、米国債の価格が急騰し、金のスポット価格は1オンスあたり1800ドルを突破し、9月中旬以来の水準となりました。
このようにして、米国の現物市場が開くまで市場は推移し、パウエルFRB議長が登場したことで、投資家の注目が集まり、金のチャートは元の水準に戻ってきました。 パウエル議長は国際決済銀行の会議に出席し、米国の労働市場の回復を示す指標である非農業部門雇用者数が2回連続で減少したにもかかわらず、2週間後の11月FOMCでテーパリングを開始することを「順調に進んでいる」と断言。ここ数ヶ月、定期的に強調してきたように、FRBの主要幹部が来月のFOMCでのテーパリング(暗黙のうちに高金利体制への移行)の計画を補強するようなコメントを出すと、金の見通しと価格に大きな影響を与えました。
今回は、パウエル議長の発言を受けてドルインデックスと米国債利回りが反発したこともあり、スポット価格が1785ドルまで下落するほどの圧力となりました。 金融政策のタカ派化のシグナルは金にとって弱気ですが、安全資産のヘッジとしての伝統的な役割を持つ米連邦準備制度理事会(FRB)議長が、インフレ率の上昇がすぐには収まらない可能性があると認めれば(今回は確かにそうなった)、強気のシグナルにもなる可能性もあります。
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