金相場は、先週のFOMCの発表に対する市場の反応が続いているため、週明けも軟調に推移しています。
今週の重要なデータは、4月の消費者インフレデータの発表で、前月からいくらか減速すると予想されています。これは、最近のドルの強気な動きに対する抵抗と、金のポジションに対する救済(少なくとも短期的には)を提供する信号です。
とりあえず、今週の経済カレンダーの残りを見てみましょう。
注目すべき米国経済データ
5月11日(水)21:30 // 消費者物価指数(4月)
(コアCPI)コンセンサス予想:前年比+6.0% // 事前回:+6.5%
(ヘッドラインCPI)コンセンサス予想:前年比+8.1% // 前回:+8.5%
3月の利上げ直前から、FOMCは2022年の残りの会合で25bpまたは50bpの利上げを決定するとの見方が一般的ですが、Fedはフォワードガイダンスでそれを確認していないため、投資家や運用者は次回会合以降の利上げの可能性を読み取ろうとしています。金や他のドル関連資産が、今週のインフレ率のようなトップクラスの経済データにどのように反応するかは興味深いところです。先週は、FRBが可能な限り積極的に行動しないかもしれないという兆候があれば、金価格と米国株式市場に好影響を与えるという証拠を見ました(水曜日には、この心理によって金のスポット価格は1900ドル/オンスに戻る方向に向かいました)。今週発表される予想通りの消費者物価指数(CPI)は、3月のデータがパンデミック後のインフレ急増の「ピーク」を示すという説をさらに助長するもので、このカテゴリーに入るでしょう。
5月12日(木)21:30 // 新規失業保険申請件数
コンセンサス予想:+19万人 // 前回:+20万人
先週のFOMCとその後の記者会見から、パウエルFRB議長は、インフレ低下に向けて経済活動を冷やすためのある程度のクッションとカバーになるため、米国の労働力回復が好調を維持することがいかに重要かを改めて強調しました。雇用統計に関しては、エコノミストやオブザーバーは、新規失業保険申請件数が毎週20万件以下にとどまることを望んでいます。この数字が上昇し始め、特に4週間の平均値を引き上げるほどであれば、FRBが利上げペースを止めなければならないかもしれないという示唆と、恐怖を感じた投資家が安全な場所に向かうという基本的な機能によって、金価格は上昇し始めるかもしれません。
今週のFedSpeak
金曜日 ミネアポリスのカシュカリ総裁、クリーブランドのメスター総裁