金価格は月曜日の米国の取引開始時間に急落しました。
週明けのナイトセッションは安定していましたが、昨日からの金の下落は、バイデン政権がジェローム・パウエル氏を米連邦準備制度理事会(FRB)議長に再任させることを指名するという、ワシントン発のヘッドラインが直接の原因となっています。
パウエル氏が再任すること自体は、政策金利の中長期的なパスや金価格にとって重要なインプットに強い影響を与えるものではありませんが、米ドル市場はパウエル氏に強い信任を与えており、このニュースで米ドルが急騰し、金のスポット価格が急落しています。
今回のホワイトハウスの発表により、今週の大きな未知数の1つが解消されましたが、木曜日の感謝祭の祝日で取引日が縮小されるため、祝日(および金曜日)に近づくにつれてマーケットの流動性が著しく低下する可能性があり、いくつかの不穏な動きが発生する可能性が残っています。
それでは、今回も今週の残りの米経済指標を確認しておきましょう。
<注目すべき米国経済データ>
11月24日(水)
22:30
USD(米) 前週分 新規失業保険申請件数
前回:26.8万件 予想:26.1件
年末年始の季節的な雇用を考慮すると、週次請求件数は20万件に向けて急減する可能性があります。
いまのところ、安定した下降を続ける可能性が高く、今月末の月例雇用統計では再び好調な結果となるでしょう。
22:30
USD(米) 7-9月期 四半期コアPCE・改定値 [前期比年率]
前回:4.5% 予想:4.5%
24:00
USD(米) 10月 個人消費支出(PCE) [前月比]
前回:0.6% 予想:1.0%
USD(米) 10月 個人消費支出(PCEデフレーター) [前年同月比]
前回:4.4% 予想:5.1%
USD(米) 10月 個人消費支出(PCEコア) [前年同月比]
前回:3.6% 予想:4.1%
FRBが米国経済のインフレ率を算出するためのデータ(CPI、輸入物価など)の多くは、10月分がすでに公表されているため、今回発表される数値が本当に驚くようなものになる可能性はほとんどありません。
しかし、今月初めに発表されたCPIのヘッドラインの数値が予想よりも強かったことへの反応を考えると、金トレーダーおよびドル、米国債トレーダーは、PCE全体の数値が5%を超えたことに膝を打つような反応に警戒する必要があります。
10月のCPIの急上昇により、投資家は予想されるインフレに対して安全を求め、金価格が上昇しました。
ただし、今週の市場が同じ方向に動くことを保証するものではありません。
インフレの進行がホリデーシーズンの米国の消費活動を抑制することを懸念している投資家やアナリストは、今月と来月の個人・家計支出の数字に注目しています。
ここで予期せぬ揺らぎがあれば、感謝祭の休暇を前に市場はリスクオフになるでしょう。
28:00
USD(米) 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨
先週末、リチャード・クラリダFRB副議長(退任)が、最近のデータ、特に10月の消費者物価指数により、12月の会合でFOMCがより早いテーパリングを議論せざるを得なくなるかもしれないと発言したことで、ドルと金のチャートが揺れました。
今回の議事要旨を分析する際、アナリストやFRBウォッチャーは、投票機関であるFOMCがインフレまたは労働市場データからの圧力にどれだけ敏感であるかの手がかりを探すでしょう。
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