年初の今週は、水曜日にFOMC議事録と金曜日に12月の米雇用統計の発表があります。
それでは、残りの米国経済指標を確認してみましょう。
注目の米国経済データ
1月4日(火)24:00 // ISM製造業景況指数(12月)
[コンセンサス予想:60.2 // 前回:61.1]
先週の木曜日に行われたシカゴ地域の調査と同様に、ISMの全米製造業指数は前月から少し下がることが予想されますが、それでも全体としては60以上の値で堅調に推移することが予想されます。そのため、今月は製造業PMIにリスクオフの反応が出る可能性は低いと思われます。また、そのシカゴPMIが予想を上回ったことも特筆すべきかもしれません。ただし、この日の後半に訪れた金価格の上昇は、ポジティブサプライズから予想されるものとは逆のものでした。
1月5日(水) 22:15 // ADP雇用統計(12月)
[コンセンサス予想:+41.3万人 // 前回:+53.4万人]
毎月恒例のADP「民間給与支払報告書」の季節がやってきました。ほとんどの場合、経済情勢への具体的な影響はほとんどなく、同週の雇用統計がどうなるかについて本当に信頼できるシグナルは提供しませんが、予想を大きく外したり上回ったりした場合には、ドルや金相場(その他)に反応を引き起こす可能性があります。水曜日の米雇用統計が41.3万人という予想から外れた場合、金チャートの変動に注意しましょう。理論的には、サプライズによる上振れは金相場の重荷になるかもしれません。
1月5日(水)28:00 // FOMC議事録
12月のFOMC議事録(FRBは経済成長の加速を踏まえてテーパリングを加速させ、3月に終了するとの決定を発表)に対する市場の反応は大きくも長くもないと考えます。しかし、12月の議論の解析は、最終的には金曜日に発表される月例の米雇用報告の比重を高める(あるいは低くする)ことにつながるかもしれません。
1月6日(木)22:30 // 新規失業保険申請件数
[コンセンサス予想:+19.9万人 // 前回:+19.8万人]
先週木曜日の発表は、2020年にパンデミックが始まって以来初めて4週間平均が20万人を下回ったため、今週はトレーダーやアナリストから新規失業保険申請件数に注目が集まるかもしれません。それでも、12月雇用統計の発表を24時間後に控えて、より高頻度なデータはすべて同じように影を潜めることになりそうです。
1月6日(木)24:00 // ISMサービス指数(Dec)
[コンセンサス予想:66.8 // 前回:69.1]。
ここでのストーリーは、少なくとも火曜日のPMIと似たようなものになるはずです。11月の高水準の数字からごく浅い反転が予想されますが、ISMの指数は依然として高く健全で、ほとんどの業界や州で最近のコロナ感染の急増が、景気拡大の足を引っ張ることがないことを示しているように思われます。
1月7日(金)22:30 // 12月米雇用統計
[NFP コンセンサス予想:+40万人 // 前回:+21万人】
[失業率 コンセンサス予想:4.1% // 前回:4.2%】
12月の最も重要な労働市場データのコンセンサスは、NFPが前月の米国経済への雇用増加数の約2倍となり、失望した減速から立ち直ることです。しかし、FOMCはすでに、誰もが納得するほどテーパリングを加速させることを発表しているため、そのような反応は短期間で終わるかもしれません。水曜日のFOMC議事録は、理論的には、FRBが今後数週間、主要な労働市場データをどれだけ注意深く観察し、テーパリングを終了して利上げサイクルを開始するまでの時間を最適なものにしようとするかについて、より良いアイデアを与えてくれるかもしれません。
以上、今週はこのような展開になりそうです。
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