金相場 今週の注目ポイント


今週は、重要なFOMCがあるため、多少の暫定的変動はあるでしょう。

今後の予定を見てみましょう。

注目の米国経済データ

12月15日(水)22:30 (米) 11月 小売売上高 [前月比]

[コンセンサス予想:前月比+0.8% // 前回:+1.7%】

米国の小売売上高の伸びは2021年にかけて好調で、春のワクチン接種後の急増に続き、ほとんどの月で順調に増加しています。その非常に安定したリードは、インフレ懸念や11月末の新しいコロナ変種に関するマイナス圧力と相まって、アナリストやエコノミストは本日予定されているデータで小売売上高の前月比成長ペースがより緩やかになると予想しています。予想される+0.8%の上昇はまだプラス寄与ですが、金のような安全資産のトレーダーは、データだけでなく、それを取り上げるヘッドラインにも注意を払いたいところです。もし、11月の売上高が例年より伸び悩んでいることに対して、ヘッドラインがより宿命的なアプローチをとれば、金価格は投資家の間でインフレ懸念が高まるという恩恵を受ける可能性があります。

12月16日(木)午前4時 米連邦公開市場委員会(FOMC)、終了後政策金利発表

今日の時点で、パウエル議長が、中央銀行が最近の労働市場とインフレデータ(先週の消費者物価指数の前でも)に後押しされて、より積極的に政策を引き締めるかもしれないと認めたため、FOMCがテーパリングのペースを加速すると発表することがコンセンサスとなっているようです。テーパリングのペースが速くなれば、2021年12月からFRBの最初の利上げまでの時間が短くなることを意味するため、この発表は当然金にとって弱気材料となります。また、FRBが更新した「経済予測の概要」も、おそらく金価格に対してある程度の足かせとなるでしょう。コンセンサス・ドット」は2022年に2回の利上げを予想し、テーパリングの加速を反映すると予想するのが妥当です。より積極的で可能性のある予想としては、来年は3回の利上げを行い、最初の利上げは早ければ初夏に行われると思われます。より早いテーパリングと2022年の2回の利上げがすでに資産価格に織り込まれていると市場が感じる可能性があり、その場合は金価格に対する下降圧力は弱まるでしょう。

最終的には、今週のFOMC後の金の行方は、ドルがどれだけ積極的に動くか(おそらくは上昇)によって決まります。決して不可能ではないにしても、FRBが予想から外れない限り、金価格が強気になるとは考えにくいです。

12月16日(木)22:30 (米) 新規失業保険申請件数

[コンセンサス予想:+19.5万人 // 事前予想:+18.4万人]

FOMCを受けて、トレーダーが体勢を立て直そうとエネルギーを費やした後、木曜日の夜は市場にある程度の疲れが出るに違いありません。しかし、労働市場の回復の度合いを新規失業保険申請件数で確認することは、今後数週間にわたり重要です。

兎にも角にも、今晩からの動向には要注目です。

皆さんのマーケットでの幸運を祈ります。

詳しいテクニカル分析は昨晩のYouTube動画をみていただければと思います。


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Author: learncycletrading
商品先物・FX・株価指数で独自テクニカル分析(サイクル分析、フィボナッチ分析、プライスアクションなど)・資産管理手法を用いて相場分析を行っています。

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