金相場 今週の展望


週明けのNY金相場は、金曜日の終値を若干下回ってスタートしましたが、比較的フラットな状態が続いています。米国の株式市場が取引を開始した時点で、投資家の態度は様々ですが、先週の荒れた気運に比べれば概して楽観的です。

今週はFRBが静観モードに入り、年末に向けて暫定的な資金調達法案が議会で可決されたこともあり、先週ドルが急騰して金のスポット価格に打撃を与えたような、急激でアグレッシブな相場展開になる可能性は低いと思われます。しかし、トレーダーは、少なくとも週の初めには、金相場のトレンドラインがドルインデックスのモメンタムシフトに左右されることを想定しなければなりません。

今週これからの米経済指標を見てみましょう。

〈注目すべき米国経済データ〉
12月9日(木)22:30 // 新規失業保険申請件数

[コンセンサス予想: +22.5件 // 前回値: +22.2件]

先週金曜日に発表された非農業部門雇用者数は意外にも弱かったが、それに先立って週間失業率が好調だったため、11月の労働市場は10月のペースを維持するだろうというコンセンサス予想に、少なくともある程度は貢献していました。(11月の労働市場は10月のペースを維持するだろうというコンセンサスに、少なくともある程度は貢献したはずです。) 先週のNFPを市場がまだ分析している可能性が高いため、木曜日の失業保険申請件数に投資家が大きく反応する理由はあまりなさそうです。

12月10日(金)22:0 // 消費者物価指数(11月)

[コアCPIのコンセンサスは前年比4.9%増、前回は4.6%増だった。

(ヘッドラインCPI)コンセンサス予想:前年比+6.7% // 前値:+6.2%]

11月の米国経済における消費者物価上昇率は、先月の数値が予想を上回ったにもかかわらず、さらに上昇すると予想されています。重要なのは、11月の物価上昇率が前月に比べて明らかに鈍化していることです。先月のCPIデータは(不快な)アップサイドサプライズだったため、投資家やトレーダーは予想値の上昇にあまり敏感ではないことが予想されます(インフレヘッジとしての金価格が再び高騰する可能性は低くなります)。逆に、特に前月比のペースが予想よりも遅かった場合、米国の株式トレーダーが安堵のため息をつき、株価が上昇して金が重くなる可能性も大いにあります。しかし、実際には、金曜日のインフレデータを受けて(そしておそらく週全体としても)金価格がどのように推移するかは、米ドルがどのように動くかにかかっています。いつものことですが ドル高は金安を意味するでしょう。

今週のFedSpeak
先週のFOMCでは、パウエル議長のタカ派的な発言やNFPの大きなミスなど、FOMC関係者からのコメントを期待したくなるような新しいヘッドラインやデータが数多く発表されました。残念ながら、来週の2021年最後のFOMCに向けて、FOMC関係者は必須の沈黙期間に入るため、今週の経済カレンダーにはFedSpeakはありません。

以上が今週の展望になります。

詳しいテクニカル分析は昨晩のYouTube動画をみていただければと思います。


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Author: learncycletrading
商品先物・FX・株価指数で独自テクニカル分析(サイクル分析、フィボナッチ分析、プライスアクションなど)・資産管理手法を用いて相場分析を行っています。

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