金相場 今週これからの材料と焦点


金のスポット価格は、米国債価格の下落により10年債利回りが1.6%に戻っているにもかかわらず、先週の顕著な上昇の大半を維持しています。金トレーダーにとっては、指標となる利回りが1.6%をどこまで超えられるか、あるいはそのレベル付近で維持できるかどうかを今週は確認する価値があるかもしれません。今週の経済カレンダーは閑散としていますが、火曜日には小売売上高が発表され、週明けには製造業の安定性を示す重要な指標が発表されます。また、先週の消費者物価指数の上昇に対する反応を見極めるために、FRB高官の講演が目白押しとなっています。とりあえずは、残りの経済カレンダーを見てみましょう。

注目すべき米国経済データ

11月16日(火)

22:30 (米) 10月 小売売上高 [前月比]
[コンセンサス予想:前月比1.3% 、前回:0.7%]
インフレデータと同様に、10月の小売売上高の「ヘッドライン」指標は、先月からのガソリン価格の上昇によって押し上げられる可能性が高まっています。しかし、変動の少ない「コア」指標も、これまでのところ価格上昇が米国の消費者の支出を抑えていないように見えることから、依然として堅調であると予想されています。予測が外れた場合、投資家や経営者のリスクオフの反応として金価格が上昇する可能性がありますが、その情報が金価格にどのような影響を与えるのか(もしあるとすれば)、すぐには予測できません。予想通りの数字、あるいは少し良い数字が出れば、ドルは少し上昇するかもしれませんが、金のチャートはあまり動かないでしょう。

11月18日(木)

22:30 (米) 11月 フィラデルフィア連銀製造業景気指数
[コンセンサス予想:24.0、前回:23.8]

インフレ率は世界中で上昇しており、米国では消費者物価の上昇だけでなく、生産者の原材料価格の上昇にもつながっています(これは消費者物価の上昇にもつながっている)。 フィラデルフィア連銀の地域の製造業の全体的な成長率は安定していると予想されていますが、ネガティブサプライズがあるかどうかが注目されます。先週のCPIへの反応から物価上昇が米国の製造業を圧迫する兆候があり、最初は金価格を上昇させる可能性もありそうです。

22:30 (米) 前週分 新規失業保険申請件数
[コンセンサス予想: +26.7万件、前回: +26.0万件]

先週の積極的なインフレデータにより、少なくとも当面は労働市場の回復から市場の関心が離れています。いまのところ市場に具体的な影響を与えることはないと思われますが、週次の新規失業保険申請率は、ゆっくりではありますが、着実に下降し続けています。これまでのところ、今月末の雇用統計も順調に推移する傾向にあるようですが、そこでサプライズがあれば、インフレ論争からスポットライトが戻ってくることになります。


今週のFedSpeak(要人発言)
今週のFRBのコメントでは、テーパリングの終了と最初の利上げをどの程度密接に結びつけるかが注目されるでしょう。

17日(水) ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁(FOMC投票者)(米国東部時間午前9:10時)、ロレッタ・メスター・クリーブランド連銀総裁(非投票者)(午前11:20時)、クリストファー・ウォーラー連銀総裁(FOMC投票者)(午前1120時)、メアリー・デーリー・サンフランシスコ連銀総裁(FOMC投票者)(午後12:40時)。

18日(木) ラファエル・ボスティック・アトランタ連銀総裁(FOMC投票者)(米国東部時間午前8時)、ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁(午前9:30時)、チャールズ・エバンス・シカゴ連銀総裁(FOMC投票者)(午後2:00)、ダリ・サンフランシスコ連銀総裁(午後3:30)。

19日(金) ウォーラーFRB総裁(米国東部時間午前10:45)、リチャード・クラリダFRB副議長(FOMC投票者)(午後12:15)


YouTubeチャンネルを毎日配信中です。
>> YouTubeチャンネル「すーぱーぶるちゃんねる」


▼LearnCycleTrading公式LINE▼
(LINE ID検索 @923rdtqh)
公式LINEのお友だち追加で、LINE限定レポート「トレードテクニックの構築」をプレゼント中! また、LINEお友だち限定YouTube動画も配信する予定です。

友だち追加


learncycletrading
Author: learncycletrading
商品先物・FX・株価指数で独自テクニカル分析(サイクル分析、フィボナッチ分析、プライスアクションなど)・資産管理手法を用いて相場分析を行っています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です