現在、米信用スプレッドが前例のないほど減少しています。
これは、金相場にとっては悪材料です。
金価格の影響力について、主に米ドルと実質金利に焦点が当たりますが、時には経済的信頼のレベルが注目されます。
現在、米ハイ・イールド債指数と米国10年債指数の利回りが非常に低下しています。
米国債との利回り格差(スプレッド)は、前週末比で0.22%縮小し、2.36%となっています。
これは金相場にとってマイナスの展開です。
信用スプレッドが狭い、または縮小傾向にある場合、経済的信頼が高いか上昇傾向にあることを意味します。
このような環境ではリスクへの欲求が強くなります。つまり、リスクオンの状態であり、金などの安全資産に対する需要は低くなります。
信用スプレッドが数十年ぶりの安値水準に達しているという事実は、景気拡大が順調に進んでいることを示しています。
これにより、FRBは最終的に金融政策を正常化させる方向に舵をとり、金利は上昇傾向に変化することが想定されます。
それらは金相場にとって売り材料になります。
参考
BofA Merrill Lynch U.S. High Yield Master II Constrained Index
米国10年債利回りチャート
Facebookコミュニティ【 コモディティ(CX)交流会|LCT 】