金相場 今週の米国経済指標と注目ポイントについて


2022年の最初のFOMCを前に、金相場は、スポット価格が金曜日の終値に対してわずかなプレミアムで取引され、ほぼ落ち着いた値動きです。

後述するように、今週の米国経済カレンダーでは水曜日のFOMCが文句なしの焦点になります。しかし、データポイントやレトリック以外では、賢明なトレーダーは、米国債市場が、FOMCがインフレ対策として認識している利上げの方向性に対する投資家の期待や反応をどのように示すかに注目することでしょう。先週は、利回りの上昇が金価格の下落を保証するものではありませんでしたが、この傾向が続くとは言い切れません。

今週の予定を確認してみましょう。

注目すべき米国経済データ
1月26日(水)28時 // FOMC 政策金利発表

[金融政策に意味のある変更はないと思われる]

静かな週明けの後、経済カレンダーの焦点は2022年最初のFOMC、政策金利発表、そしてパウエル議長記者会見となります。

投資家やアナリストが、FRBが今年中にインフレ対策としてどのように引き締めを行うかについて、よりタカ派的な予測を立てていることから、今回の会合は行動というより、シグナリングになると予想されます。FRBの資産購入プログラムの現在のテーパリングは、このペースで続けられるはずであり、FOMCは3月の最初の利上げ(「通常の」枠組みの範囲内で最も早く行動できる)を明確に確認しないまでも、より示唆的であると考えるのが健全なコンセンサスでしょう。この数週間、通常ならマイナス要因となる金利上昇圧力に直面しながらも、金価格は堅調に推移し、上昇さえしていますが、第1四半期末のFRBの計画に関するタカ派的なシグナルは、金相場にとって深刻な逆風となる可能性が最も高いと思われます。

パウエル議長の記者会見の前後には、より多くの変動がありそうです。中央銀行はおそらく、FOMC直後と今後数週間のレトリックを通じて、インフレ以外の経済データと状況が悪化した場合に、積極的な路線から引き下げる余地を残すためにできることを行うでしょう。

1月27日(木)22:30 // 新規失業保険申請件数

[コンセンサス予想:26.0万件 //前回:28.6万件] 。

新規失業保険申請件数は、クリスマス以降(実際には感謝祭以降)一貫して増加しており、過去2回の申請件数は予想を2万件以上上回っています。このような労働市場のデータの揺らぎは、今週のFOMCの声明に影響を与えないはずですが、会合後の質疑応答で記者がパウエル議長にそれを提示するかもしれません。労働市場の回復が急激に鈍化すれば、インフレを抑制しようとするFRBは苦境に立たされる可能性があるからです。2022年の金市場は、これまでこの週次データにあまり反応していませんでしたが、今週の新規失業保険申請件数が増加すれば、おそらく金にとって強気となりそうです(逆もまた然りです)。

1月28日(金)22:30 // 個人消費支出 PCE価格指数(12月)

[コアPCE コンセンサス予想:前年比+4.8% // 前回:+4.68%]

[ヘッドラインPCE コンセンサス予想:前年比+5.8% // 前回:+5.73%]

FRBが「望ましい」とする米国経済のインフレ指標であるPCE報告は、同時期のCPI、PPI、その他の主要インフレ指標の発表に続いて行われるため、アナリストがより新鮮なデータに基づいてモデリングを磨いているため、(プラスまたはマイナスの)驚きや市場反応の可能性が低くなっています。しかし今週は、PCEがFOMC後に発表されるため、市場は12月のほぼ同様のインフレデータを異なる角度から見ることになります。このレンズの形がわからないと、マーケットの反応が金のサポートになるかどうかを予測するのは難しいでしょう。

今週は注目度の高い週になりますのでリスク管理はしっかり行いましょう。


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Author: learncycletrading
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