金相場の昨日から今晩の動向


水曜日の金相場は、4日前の安値である1746ドル近辺から新たな買いが入ったことで、急速に反発しました。
欧州時間序盤はエネルギー危機の深刻化、米国の債務上限問題、中国の負債を抱える不動産セクターの苦境などから米ドルが高値を維持したため、金は弱気な状態でした。
これらの要因が市場のムードを悪化させたため、安全資産であるドルにとっては好ましい結果となり、金価格は下落しました。
しかし、欧州時間中盤にリスク心理が大きく変化したことで、ドルは上昇の勢いを失い、金価格はしっかりと回復な向かうカタチとなりました。
ロシアがエネルギー市場の安定化に乗り出したことで、リスクオフムードが緩和され、一方で欧州中央銀行は緊急購入が段階的に行われた場合の市場の混乱を防ぐため、新たな債券購入プログラムを検討していると発表しました。
ECBのヘッドラインも投資家のセンチメントを高めるのに役立ちましたが、米ADP雇用統計が予想を上回ったことで、FRBの先細り観測が強まり、米国債利回りの上昇が続いたため、金の上値は抑えられたままとなりました。
9月の米民間部門の雇用増加数は568Kで、予想の42万8000人を上回り、木曜日、金価格は再び重力を感じ、1750ドルに向けて下落しました。アジアタイムのトレーダーは、米国の債務上限問題の進展やエネルギー危機への懸念の緩和を受けて、ウォール街の反発から新たな楽観的な見方をしています。
上院院内総務のチャック・シューマー氏は、「まだ合意には至っていないが、木曜日の朝には合意に達したい」と述べました。さらに、ジョー・バイデン米大統領は、年内に中国の習近平国家主席と事実上の会談を行う予定であることも、センチメントを押し上げる要因となっています。
このようなリスクオンのムードは、米国債利回りを上昇させる一方で、イールドレスの金を圧迫しています。
目先は木曜日に予定されている上院での債務上限延長の採決に注目が集まっているため、米ドルも利回りの上昇につられて緩やかな反発を試みています。
これに先立ち、今晩は米国の週間失業保険申請件数が市場のセンチメントとともに金価格の取引チャンスを与えてくれるかに注目したいと思います。

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Author: learncycletrading
商品先物・FX・株価指数で独自テクニカル分析(サイクル分析、フィボナッチ分析、プライスアクションなど)・資産管理手法を用いて相場分析を行っています。

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